愛媛県の「えひめ結婚支援センター」(県法人会連合会運営)は7日、センター主催の出会いイベントやお見合い事業の利用者のビッグデータを活用した新システムを10日に稼働すると発表した。伴侶となりそうな相手をデータから導き出し、結婚への近道にする。全国初の試みという。
 センターは開設から6年余りで434組(1月末現在)が結婚報告するなど実績を上げたが、なかなかゴールに至らず「婚活疲れ」する人もいた。そこで2014年度、利用者の行動からヒントを得ようと、ホームページ(HP)閲覧履歴やお見合い実績など約200万件のデータを分析した。
 解析の結果、出会いイベントでは、地域限定イベントで参加者の重複がみられるなど、似たようなタイプの人と出会うグループがあることが分かった。お見合い事業で引き合わせに至らない人の中には、年齢差などで可能性が全くないか、低い人ばかりを選ぶ傾向があったという。
 新システムは登録者用HPに新機能を追加。出会いイベントの案内に「新しい出会い予報」として確率を示し、違ったタイプの人との出会いを提案する。お見合い事業では「ビッグデータからのおすすめ」として引き合わせの可能性が比較的高い人を表示する。